様々な原因で歯を喪失してしまった際に歯の機能を回復する方法として3つの方法があります。
- ブリッジ 喪失した歯の両側の歯を被せて繋げる方法
- インプラント 骨に人工の歯根を埋め込み、その上に歯の構造を補う方法
- 義歯(入れ歯) 着脱する装置を喪失部に適合させお口の機能を回復する方法
入れ歯
様々な原因で歯を喪失してしまった際に歯の機能を回復する方法として3つの方法があります。
これらの中でさらに方法や材料などで細かい治療が存在しますが、大元の方法としてこの3つが挙げられます。
入れ歯は、1本喪失から全部喪失まで幅広い治療方法として、どのような欠損形態においても治療することが特徴です。
入れ歯を作製する上で保険診療内で行うのか、より質を高めた自由診療で作製するのかを治療計画立案時に決定していきます。
主訴の確認
今お困りの症状や状態について伺い問題の解決方法を模索します
口腔内の確認
口腔内の欠損様式、残存歯の状態などを確認します
レントゲン撮影
残存歯のう蝕や歯周病等の罹患状況を確認します
レントゲン撮影
残存歯のう蝕や歯周病等の罹患状況を確認します
歯周病検査
歯肉の炎症程度や歯の動揺(グラつき)などで歯の評価を行います
欠損部顎提の検査
骨の状態を確認します
咬合接触の検査
残存歯同士の異常な咬合接触がないかなど確認します
入れ歯の計画を立案します。
この段階で、残存歯の治療が必要であれば治療計画に組み込んでいきます
義歯の設計を考える際に、保険と自由診療で最も異なることは設計の自由度です。
義歯の設計には次の原則があります
義歯の動揺を最小にする
義歯の動きを抑制することで、義歯装着時に起こる疼痛や咀嚼障害などを改善しする効果がある
予防歯学的配慮
設計、義歯の材料、メインテナンスの観点から、残存歯のう蝕・歯周病・顎提組織への影響に配慮する
破損の防止
義歯の構造自体を強くすること、力のかかり方をコントロールすることで義歯の動揺を抑制し、破折などのトラブルを予防しする
この設計原則を考えた時に保険診療内での義歯は、使える材料などの制限が設けられており、原則に沿った設計を行うことができません。そのため満足度が低下する結果となることもありえます。ただし、保険診療でも設計要件を満たせる条件で作製する場合もあります。費用を抑えることが保険診療のメリットでありますのでご相談ください。
一方、自由診療の入れ歯は、自由に設計を行うことが可能であること、金属などの材料を十分に使用できることから原則に則った義歯を作製すること、その結果保険義歯よりも満足度の高い結果を得られます。作製過程も複雑な工程を
長所 | 短所 | |
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保険診療 |
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自費診療 |
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診査・カウンセリング・治療計画の立案
口腔内の診査やレントゲン撮影を行い情報を収集し、治療の方向性を確認します
残存歯の治療
抜歯、むし歯の治療など義歯に関わる治療を行います
診査用模型の作製
お口(上下)の型をとり、模型上で診査を仮設計を行います
義歯設計の確認・義歯作製開始
お口(上下)の型をとり、模型上で診査を仮設計を行います
咬合採得
噛み合わせを決める作業を行います。
チェックバイト
噛み合わせを決めたのち顎の動きをより正確に記録する作業です
義歯試適とフレーム試適
金属のフレームを使用した義歯を作製する場合は人工歯の排列(歯を並べること)の前後でフレームの試適を行います。
義歯の完成
義歯を口腔内に装着します。咬合状態や適合状態を確認し1回目の調整を行います。
義歯の調整
義歯は失った歯を補う装置ですので、早期に機能を回復することは困難です。最初は痛みを感じたり、発音の違和感、嚥下や咀嚼などの変化を伴います。それらの機能を調整し、より慣れていただけるようにしていきます。お口の状態によっても義歯の難易度は変わるた調整回数は個人差が出ます。
義歯のメインテナンス
義歯を安定して使用できるようになった後も少しずつ変化を伴います。
例:バネや入れ歯が緩くなった、隙間が大きくなった気がするetc
定期的に義歯と残存歯の状態を確認し、残存歯のメインテナンスとともに義歯のメインテナンスを継続することが大切です
レジン床義歯
コバルトクロム床義歯
コバルトクロム合金で義歯床を作製するため、熱を伝えやすく、耐久性と舌感に優れています。自然に近い装着感が得られます。義歯素材の中で最も歴史と実績がある素材で、金属床の中では比較的安価ですが、金属アレルギーを起こす可能性があります。
チタン床義歯
チタンという金属で義歯床を作製するため、異物感が少なく温感に優れ、臭いがつきにくく、壊れにくいという特徴があります。生体親和性が高く金属アレルギーが出にくいという安全性も有しています。
ゴールド床義歯
貴金属にも使われているゴールドで義歯床を作製するため、長期間使用しても変色が少なく、溶け出すこともほとんどありません。非常に耐久性があり、金属アレルギーが少ないという特徴もあります。費用が比較的高価になります。
フィンデンジャー
柔らかいシリコン素材で吸盤のように顎に吸い付くため、外れにくく、しっかり噛めるという特徴があります。とても軽く、より違和感が少ないです。
マグネットデンチャー
義歯と残っている歯の両方に磁石を取り付けて装着するもので、磁力によりガタつきのない密着した入れ歯になります。自然な見た目で安定性に優れており、また残存歯を利用するため、装着時の違和感が少ないです。
ノンクラスプデンチャー
一般的な部分入れ歯は、歯に金属のバネ(留め金)をかけて固定しますが、ノンクラスプデンチャーはそのバネがない入れ歯です。歯ぐきに近い半透明の素材で、バネがないため見た目が自然です。樹脂製で軽く弾力性があり、破折に強く、装着時の違和感も少ないです。
コンフォート
入れ歯の歯ぐきの当たる部分を生体用シリコンで製作するため、噛みしめた際の歯ぐきにかかる負担を緩和し、抜群の吸着力を発揮します。噛むときの痛みを軽減でき、食材をしっかり噛めるという特徴があります。
入れ歯にお悩みがある方も、お気軽にご相談ください
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