親知らずの抜歯|聖蹟桜ヶ丘駅徒歩2分の歯医者|聖蹟とよしま歯科

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親知らずの抜歯

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「親知らず」とは

親知らず画像

俗に言う「親知らず」は、永久歯(大人の歯)とし1番奥に生える歯で、正式には第3大臼歯といいます。別名として智歯や親知らずとも呼ばれます。英語では「wisdom tooth」と表記し、wisdomは日本語で賢いや知恵などの意味がり、分別できるようになる年齢の頃に生えてくる歯という意味から智歯と呼ばれる説があります。一方親知らずの語源は親の元を離れたことに生える、寿命が短かった頃に生えてきた頃に親は不在で歯が生えたことが知られないなどの諸説から親知らずと呼ばれています。
親知らずは上下左右で4本ありますが、生え方には個人差があります。4本とも真っ直ぐ生えている人、4本とも顎の骨の中に埋まっている人、1本から3本と最初から不揃いな人、全く親知らずが存在しない人に分かれます。真っ直ぐ生えていて歯磨きにも支障がない場合は問題ないですが、横に生えていて歯冠(歯の頭)だけ生えてきてしまった場合や親知らずの手前の第2大臼歯が虫歯になった場合などは抜歯を検討した方が良いことが多いです。少しでも親知らずの違和感や生えてきた自覚があるときはご相談ください。

「親知らず」のトラブル

親知らずが真っ直ぐに生えてこない原因の1つとして大きな要因は顎の大きさと言われています。人間の顎は食生活の変化とともに長い年月をかけて小さく変化していると言われます。反面歯の本数には変化はないため、徐々に一番奥に生える親知らずのスペースが不足し、その結果真っ直ぐに生えず斜めに生えたり埋まったままの状況となります。こうした状態が原因となり手前の歯を含めてむし歯や炎症を起こしたり、歯並びの悪化や顎関節症の原因になったりすることもあります。

トラブルの1例

  • 腫れや痛みが生じる

    不衛生な環境下が続いてしまった場合の細菌感染や免疫力やホルモンバランスなどが原因で親知らず周囲の歯肉に腫れや痛みなどの炎症症状がみられます。

  • 口の中で頬っぺたを噛んでしまう

    上の親知らずに多いですが、歯がだんだん下に動いてくると頬っぺたに近い位置に生えることになり噛んでしまう原因となります。

  • 口臭の原因となる

    歯肉の炎症が強い場合やプラークの残留により口臭の原因となります。

  • 親知らずが生えようとする力により歯並びが変化する

    親知らずが横に向いている状況で手前の歯に近接している場合に、親知らずが生えようとする力により手前の歯を押すような力がかかることで歯並びへの影響を与えることがあります。(矯正する場合などは抜歯してリスクを減らすことが多いです)

  • 手前の歯のむし歯や歯周病の原因となる

    しっかり磨けない環境が続くとプラークが残留するため親知らずのみならず手前の歯のむし歯や歯周病のリスクが高まります。

  • 手前の歯の歯根を吸収し抜歯不可避の状況となる可能性がある

    手前の歯を押す力により歯根の炎症が起こり、一部分吸収する場合があります。多くの場合はレントゲン撮影でたまたまわかることが多く、その場合は治療不可でいずれ抜歯を行う必要があることが多いです。

  • 手前の歯の歯根を吸収し抜歯不可避の状況となる可能性がある

    手前の歯を押す力により歯根の炎症が起こり、一部分吸収する場合があります。多くの場合はレントゲン撮影でたまたまわかることが多く、その場合は治療不可でいずれ抜歯を行う必要があることが多いです。

これらの症状や可能性が必ず起こるわけではなく、一部分のみが生えている状況であっても生涯症状なく経過することも当然あります。ただし、症状が出る年齢や抜歯必須の状況が高齢になればなるほど抜歯は難易度が上昇することが多いため、いずれかの項目に当てはまる場合は早期の抜歯をお勧めすることが多いです。

抜いた方が良い場合

  • 横に生えていて手前の歯や歯肉などに影響を及ぼす可能性がある場合
  • 痛みや腫れなどの症状が出ている場合
  • 手前の歯の治療をする上で親知らずの抜歯が必須の場合
  • 真っ直ぐ生えているが磨きづらい場所や方向に生えている場合
  • 噛み合わせ相手の歯がなく噛むことに関与していない場合(不働歯)
  • ほっぺたを噛んでしまうなどの原因になる場合

抜かなくても良い場合

  • 上下で噛み合っていてしっかり磨けるような状況の場合
  • 手前の歯を含めてむし歯や歯周病を認めない場合
  • 横向きだが顎の深い位置に生えていて手前の歯や神経に影響ない場合
  • 今後移植の可能性がある場合(親知らずの大きさや形にも寄ります)
  • 抜歯の難易度が高く、症状もなく経過してい場合(理想的には抜歯ケース)
  • むし歯や歯周病を認めても治療が可能な場合(器具が届かない場合は抜歯ケース)

「親知らず」の痛みの原因(智歯周囲炎)

親知らずの痛みの原因として一般的に

  • 親知らずの生えてくる時の歯肉の炎症
  • 歯周組織が安定しない状況下での細菌感染による炎症
  • 妊娠等でのホルモンバランスの変化による歯肉の炎症
  • 親知らず自体のむし歯

などが挙げられます。一度炎症が起こると繰り返し症状が発症する可能性があり、炎症が増悪すると歯周組織への影響も大きくなるため注意が必要となります。

抜歯時の注意事項

上の親知らず

一般的に上の親知らずは下の親知らずに比べ抜歯の難易度は低く術後の痛みも比較的小さいことが多いです。抜歯をする際に注意する生体構造として上顎洞が挙げられます。上顎洞は鼻と繋がっている空洞部分で、奥歯3〜4本はこの上顎等と近接またはもともと繋がっている場合があります。抜歯する際に上顎洞との位置関係によっては抜歯後の治癒の遅延や鼻の症状がみられ、場合によって蓄膿症の原因となる場合があります。

下の親知らず

皆様がイメージする親知らずの抜歯の痛みや腫れは下の親しらずの抜歯です。横に生えていたり、開口量が少なかったり、生えている位置が深かったりと様々な状況により難易度が上がることがしばしばです。下の親知らずを抜く場合のリスクは、下歯槽神経動静脈が走行する下顎管いう構造が下のあごの中を通っています。この下顎管と親知らずの位置関係が近いと抜歯による刺激で神経麻痺が起こる可能性があります。数百本に1回との報告もありますが、親知らずとの位置関係が重要となります。神経麻痺が起こってしまった場合にはビタミン剤を服用していただき神経感覚の回復を待ちます。この神経は主に唇の知覚(触れている感覚)の麻痺であり運動神経には影響はありません。

これら上下それぞれのリスクを減らすためにCT(3次元レントゲン)を撮影し十分に位置関係を精査し、抜歯によるメリットとリスクを検討することが重要となります。

親知らず」の抜歯の流れ

1

問診・パノラマ撮影(2次元レントゲン)・カウンセリング

親知らずの状況や既往歴(病歴・服薬状況)などを確認し、抜歯について一般的なリスク方法についてご説明いたします。

2

CT撮影(3次元レントゲン)

親知らずの抜歯希望の場合は追加してCT撮影を行います(悩んでいる場合でも精査目的で撮影させていただく場合があります)。CT撮影を行うことで神経リスクについて精査できるため、この情報をもとに抜歯について再相談させていただきます。
実際に抜歯を行う場合は同意書を作成し納得いただいてから施術に移行します。

3

抜歯準備

炎症が起きている場合は麻酔が効きにくいため、抗生物質を服用していただき炎症を抑えます。また口腔内を清潔な状態に保てるように清掃等を行います。

4

抜歯と手順(まっすぐ生えていない場合)

炎症が起きている場合は麻酔が効きにくいため、抗生物質を服用していただき炎症を抑えます。また口腔内を清潔な状態に保てるように清掃等を行います。

  • 麻酔:表面麻酔を奏功させた後に注射麻酔を行います。術中に痛みを感じた場合はすぐに麻酔を足しながら処置を進めます。
  • 切開:歯肉が被っている場合など真っ直ぐ生えていない場合は歯肉の切開を行い親知らずの頭を露出します。
  • 歯冠抜去:歯冠(歯の頭)を切削しながら手前の歯にひっかる部分を抜去します。
  • 歯根除去:歯冠を除去したのち、歯根に器具をかけて抜去します。この時に器具が引っかかるスペースがない場合や歯根が引っかかり抜けない場合は、周囲の骨を削ることがあります。骨を削る量が多くなることや歯肉の切開とうが大きくなることで術後の腫れが大きくなる可能性があります。
  • 搔爬:抜けた穴の部分に炎症性の歯肉組織が見られる場合があるため極力きれいな状況まで掻き出します。
  • 縫合:歯肉の切開を行った場合は歯肉を手繰り寄せ、糸で縫う処置を行います。歯肉の治癒と止血を目的に行います。
  • 止血:ガーゼで抜歯部位を圧迫し最終的な止血を確認し終了・帰宅していただきます。
  • 消毒:抜歯した翌日に消毒を行い、抜歯後の状態を確認します。
  • 抜糸:縫合した場合は1週間を目安に糸を取ります

余談ですが、「抜歯」と「抜糸」はいずれも「ばっし」となります。そのため多くの歯科医院では「抜歯;ばっし」、「抜糸;ばついと」と伝えることが多いです。

抜歯後の注意事項

抜歯当日

  • 強いうがい(ブクブクガラガラうがい)は控えて回数も控えてください
  • 舌や歯ブラシ等で触らないようにしてください

    抜いた後に血餅といって血液が固まりかさぶたのような状況となります。その血餅がうがいなどの刺激により定着しないことがあります。その場合抜いた部分の骨が露出しドライソケットと呼ばれる強い痛みを伴う状況になることがあります。ドライソケットを予防するために特に抜歯当日は刺激しないように注視する必要があります。

  • 安静にしてください
  • お風呂は控えてください(シャワー程度で済ましてください)
  • 激しい運動は控えてください

    止血確認後に帰宅していただきますが、当日は出血が口腔内に滲んだり、唾液に混じる状況になるなど不安定な状況です。なるべく血流が良くなるような行動は控えていただく必要があります

2~7日程度

術後2~3日は腫れや痛みがあります。また、かさぶたになるまでは出血しやすい状態になります。アルコールや運動、長時間の入浴など血行が良くなるようなことは避け、安静にしてください。血が止まらない場合は、清潔なガーゼやティシュなどを丸めて穴の上に置き、しっかり噛むことで圧迫止血をします。抜歯当日は少量の血が付着する程度は正常の範囲と見てください。

冷やす場合は軽くにしてください

腫れが出た場合は熱を持つので冷やすと少し楽になる感覚となります。ただし冷やしすぎると治癒の妨げになる可能性がありますので、アイスノンのようなものをタオル等で包んだ程度の温度で冷やしてください。直接氷のようなものを患部付近に触れないように注意してください。

強い痛みが数日後も変わらない・増強する場合

ドライソケットの可能性を疑います。一度ドライソケットを発症すると治癒工程が正常に働かず外部からの刺激でも痛みが増強します。その場合は歯科医院での適切な処置が必要となりますので、医院までご連絡ください。

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